コンパス、持っているけどどうやって使うの?
このリングはなぜ有る?
という方のために、細かいことはすっ飛ばしてザックリ分かるコンパスの使い方です!
コンパスの名称
- 磁針
- リング
- 導矢(リングの「N」の位置。リングと導矢は連動します)
- 進行矢(プレートと進行矢は連動します)
- プレート
- 度数線
コンパスの使い方
コンパスの使い方は定規と同じだ!
定規 | コンパス | |
測定対象 | 長さ | 方位 |
基準 | 目盛の”0″cm | 磁北 |
測定方法1 | “0”cmからの長さ | 磁北からの相対角 |
測定方法2 | “0”cmと対象物の端との差 | 磁針とプレートの進行矢の差 |
いつも使っている定規と同じ様に、コンパスも基準を磁北とした相対角を測定します。
一回やってみれば簡単です。
行きたい方位を示す
- 何の設定も無しでただ置いた状態です。
- 磁北にリングの導矢を合わせます。
リングを動かしても、プレートごと動かしてもどちらでも良いです。
画像ではプレートごと動かしています。 - 地図の向きを磁北に合わせます。
赤矢印が磁北であり、磁北線です。
詳細は後述しますが、地図に磁北線があればそれに合わせて下さい。 - 現在地から行きたい方位にプレートの進行矢を向けます。
磁北とリングの導矢の向きは合わせたいので、リングを回しながらプレートを動かします。
画像では現在地「檜洞丸」から目的地「大笄(おおこうげ)」を目指します。(緑の矢)
これでセット完了です。 - 一度セットすれば、地図を見なくても、コンパスを動かしても、磁北に導矢を合わせればセットした方位を示す事ができます。
(この時、セットしたリングは動かさない。)
ここから進行矢の方位に進めば良いのです。
ちなみに度数線の数値がセットした方位角です。
画像では321°になっています。
後述する「西偏約7°20′」を加味すると「321°-7°20′=313°40′」となります。
16方位で北西です。
普通使う時は方位角なんて読む必要無いです。
「N」を磁北に合わせればいいのです。 - まとめると次のようになります。
いつでも北を向いている 磁針 磁針に向きを合わせる(1) リングの導矢、「N」 磁針に向きを合わせる(2) 地図の北 行きたい方位に合わせる プレートの進行矢
磁北≠真北
実は、「磁北」と「地図の北」はズレています。
なぜかというと磁北が北極点からズレているからです。
しかも時代とともに動いています。
1/25000地形図等では「西偏約7°20′」等と書かれています。
これは磁北は地図の北(真上)から西に7°20′ズレています、という意味です。
地域、緯度によって西偏が異なります。北に行く程、ズレが大きくなります。
参考:地磁気を知る 国土地理
コンパス
- Silva / RANGER No.3 今回説明で使用したコンパス
- SUUNTO / A-30 NH METRIC COMPASS こちらも使用者多し