雪山装備・ピッケル

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想定山行

縦走と冬季登攀(バリエーション)の初級を想定します。

雪質は新雪、固い雪、氷に近い雪。

具体的には北アルプス、八ヶ岳、谷川岳等の縦走、冬季登攀。

季節的には冬~5月の雪山です。

山岳会に入っている方、講習会に行った方でないと分からない内容があるかもしれませんが、ステップアップだと思って読んで下さい。

各部名称

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  1. ピック
  2. ブレード
  3. シャフト
  4. シュピッツェまたは石突き
  5. リーシュまたはピッケル・バンド
  6. ピックとブレードを合わせた部分をヘッドという

使い方

雪面歩行の補助

斜面では滑落予防のために石突きやピックを雪面に刺します。

斜度の緩い所では石突きをつきます。

斜度のきつい所ではピックを前にして雪面に刺します。ヘッドを押さえ込むように持ちます。

石突きをつく時は杖の様にピッケルに加重したりはしません。

バランスをとるために当てる様に使います。

ピッケルに寄りかかるとバランスを崩してしまう事があります。

滑落停止

急斜面の雪面を滑り落ちた時に止まる方法です。

硬い雪面を想定しています。

雪面に腹ばいの状態でピックを雪面に突き刺して、その一点に体重をかけます。

ピックの雪面への引っ掛かりで停止します。

ピックを岩、氷にかけて登る

バリエーションの登攀時等で使用します。

シャフトの石突き側を持ち、リーシュを手首に引っ掛けます。

登攀時にピックを上方の岩、氷に打ち込み、または引っ掛けて、体を引き上げます。

この時、シャフトを握る握力は使いません。手首に掛けたリーシュに加重をかけます。

氷にピックを打ち込む時も、握力は使いません。リーシュ振り子の様に使います。

打ち込み易さはピッケルの打撃力によります。

軽すぎるピッケルは打撃力が無いので、打ち込みが甘くなります。

氷専用のバイルは氷を壊さない様にピックが薄くなっています。

あまりやりませんが、雪の厚みが無く、雪の下が土の場合は、土にピックを押し込んで使う事もあります。

また、支点として氷にピックを打ち込んで使う事もあります。

カッティング(バケツを掘る)

足元の雪、氷をブレードで削ります。

アイゼンが無かった頃はこうして登ったそうですが、今となってはあまり使いません。

また、斜面に休憩用の穴を掘る事を「バケツを掘る」と言います。

腰を降ろせる位、ザックを置ける位の穴を斜面に対して掘ります。

ブレードで垂直方向、水平方向、を掘り進めます。

この時も手首に掛けたリーシュを支点に振り子の様に使います。

スタンディング・アックス・ビレイ

冬季登攀時にピッケルを雪面に垂直方向に打ち込んで、ピッケルを押さえる様に立ち、肩絡みのビレイをします。

ピッケルが足の下の位置にくるので、ピッケル・バンドをそこまで伸ばすか、ピッケル・バンドを分離できる様にする必要があります。

その他

アイゼンに付いた雪を落とすために石突き付近でアイゼンをたたく。

耐風姿勢:歩けないほどの強風を耐える方法。ピッケルの石突きを雪面に刺す。

ピッケルの選び方

以上の使い方から、ピックの機能が重要である事が分かります。

選択要素

  • ピッケル自体の軽量化
  • ピックの機能、打撃力
  • シャフトがストレートか、ベント(少し曲がっているヤツ)か
  • シャフトの長さ
  • 用途として、縦走向きか、登攀向きか
  • 握り易さ、振り易さ

シャフトの長さ

縦走用:手でヘッドを持ち足元へシャフトを下ろします。この時、石突きの先端がくるぶし辺りにくるのが適正長さです。

または、そのまま体をピッケルを持っている方へ少し傾けて、石突きが地面に着くのが適正長さです。

現在のラインナップでは長さが3,4種類しかなく選び難いかもしれません。昔は5cm刻みでシャフトの長さがありました。(梶田のピッケル)

最近の傾向は、上記より短い長さを選択するようです。

シャフトの長さは、石突きを当てたい範囲(持ち手からの距離)に依ります。

かっこいいからという理由で短いシャフトを選択するのはお勧めしません。

登攀用:適正長さは特にありません。

各種比較

  1. Brack Diamond ベノムアッズウィズリーシュ
    価格:\18,360
    サイズ :50、57、64cm
    重量 :614g(50cm、ロックダウンリーシュ含む)
  2. Brack Diamond レイブン
    価格:\10,800
    サイズ: 55、60、65、70、75、80cm
    重量: 437g(55cm)
  3. GRIVEL エアーテックレーシングSA
    価格:¥21,000
    サイズ:53、58、66、74(㎝)
    重量:490g(58㎝リーシュ付き)
  4. GRIVEL エアーテックエヴォリューション
    価格:¥26,000
    サイズ:シャフト長48、53、58、66(㎝)
    重量:535g(53㎝リーシュ付き)
  5. PETZL サミット
    価格:\ 18400
    重量:360g (52cm)、380g (59cm)、400g (66cm)
  6. PETZL サミットエボ
    価格:\ 22800
    重量: 400g (52cm)、420g (59cm)、450g (66cm)
  7. DMM サーク
    価格:¥19,800
    サイズ : アッズ/50、55、60、65cm
    重 量 : アッズ(50cm)/565g
  8. CAMP コルサナノテク
    価格:¥22,000
    サイズ: 50・60・70cm
    重量: 約250g(50cm)

登攀指向なのは、ベノムアッズウィズリーシュ、エアーテックエヴォリューション、サークです。

最も縦走指向なのは、レイブンです。ピックが厚いので、硬い雪には刺さり難いですが、軟らかい雪の制動(滑落停止)は効きやすいです。

コルサナノテクは多分、最軽量です。軽すぎて打撃力は全くありませんが、ピックと石突きの先端にアルミではなく硬い金属になっています。

エアーテックレーシングSAはヘッドはエアーテックエヴォリューションと同じでシャフトは縦走向けになっています。

個人的にはエアーテックレーシングSAを使っています。これでバリエーションルートに行った事もあります。

参考:ブラックダイヤモンド/縦走用アックスの特長と選び方

リーシュ、その他

ピッケル落下防止

リーシュだけではピッケルを落としてしまう可能性があります。

肩掛けのシュリンゲにリーシュを連結する事をお勧めします。

私はナスカンで着脱可能にしています。

シュリンゲとリーシュの間の長さはシャフトの石突き側を持ち、腕を上に目一杯伸ばした状態がとれる事です。これ以上長くても邪魔なだけですし、短いと上方の岩にピックがかかりません。

ピッケルを体に連結する事は「雪崩で埋まった時にピッケルが引っ掛かる」という問題があります。これに対処したのが以下の方法です。落下防止は以下の方法がお勧めです。

雪崩リリース機能付・ピッケル・バンド

ピッケル臨時収納

ハシゴ場などでピッケルを手放して臨時的に収納したい事があります。

ザックと背中の間に刺す(ガンダムのビームサーベルの収納)のがお手軽ですが、ザックのウエスト・ベルトにハンマーホルダーを付けておくと収納、取り出しが楽です。

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ハンマーホルダー

物は少し違いますが、以下と同等品です。

ブラックダイヤモンド(BlackDiamond) ブリザードホルスター BD15170

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雪崩に埋まった場合

もし自分が雪崩に埋まった場合、運よく掘り出してもらったとします。

どこか体の一部が見つかり、引っ張り出そうとします。

ここで問題発生!

雪の中に埋まっているピッケルが引っ掛かり、引いても体が出てきません。

・・・という事もあるので、雪崩そうな場所ではピッケルのリーシュは外した方がいいです。

私のピッケル

GRIVEL/エアーテックレーシングSA

ほとんどこれを使っています。

縦走が主ですが、冬季登攀もこれで行った事があります。

ヘッドが鋳造なので握りやすい。

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CAMP/コルサナノテク

軽量化したい時、ピックの打撃力が必要ない時に使用。

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