初めに
雪山では水を得るために雪を融かします。
雪山では必須の生活技術です。
準備する物
必須の物
- 雪を入れるためのポリ袋(45L位)。丈夫な物が良い
- 雪用スコップ
- 水を入れる容器。プラティパス・2L等
- コンロ、燃料
- コッフェル
有ると便利
- タオル。コッフェルの水滴取、コッフェル置き場。
- マグカップ。雪を取る、水をすくって容器に入れる。
- スプーン、フォーク。雪をばらす。かき混ぜる。
- ゴミを漉すためのフィルター。
コーヒーフィルターだと時間がかかり過ぎる。
流しの水切りが目が粗いがお勧め。 - 漏斗。ウィダーゼリーの容器を切った物
水作り
雪集め
ポリ袋に雪を集めます。
なるべくゴミの少ないきれいな雪を集めましょう。
とは言っても、樹林帯では葉っぱ、枝等のゴミの多い雪になってしまいます。
ゴミは雪を融かした後で取り除きます。
ポリ袋は破れ易いので注意。
水作り
- テント内の位置決めをする。
雪の袋、コッフェル、自分の作業しやすい位置に配置する。
雪の袋はテントの外でも内でもOK、作業し易い位置にする。
作業性が悪いと水をこぼしたりするので注意。
- 雪を入れる前にコッフェルに少し水を入れる。
いきなり雪を入れるより熱伝導が良い。
雪が水を吸うので、雪を入れて少し水が残っている位がいいと思う。 - コッフェルに雪を入れる。
ガバッと入れるとこぼすので注意。
マグカップで雪をすくった場合、カップの底をスプーンでコンコン叩くとカップ内の雪がガサっと落ちる。 - 雪を融かす。
雪をスプーン等でばらす。
水に融けてきたらかき混ぜて熱伝導をよくする。多少、時間短縮になる。 - 水になったらサッサと容器に移す。
それ以上温度を上げるのは燃料の無駄なので必要無し。
水を入れる容器はプラティパス、保温水筒、余っているコッフェル等を活用する。
水をこぼしても良いようにコッフェルの上でやる等、注意する。 - 次の雪を入れる。
以下、繰り返し。 - コッフェルの結露
しばらく雪を融かしているとコッフェルに水滴が着く。
効率が悪くなると云われているのでタオルで拭いているが真偽不明。
水滴がコンロに落ちて火が消える事があるので注意。 - 水を作る量を予め見積もっておこう。
多過ぎても、少な過ぎてもNG。
作る前の水の総量と必要量から不足量を割り出す。
必要量はその日の夕食、次の日の朝食、次の日の行動用の水。
自分は全部で3L位を目安にしています。
ゴミ取り
水に浮くゴミはフィルターで漉します。
水に沈むゴミは最後に捨てます。
フィルターでの漉し方は、雪融かしとは別コッフェルに水切りを被せて水を入れその後水切りを上げればできます。
また、漏斗に水切りをセットしてもOKです。