ストーブ・MSR ウィスパーライト インターナショナル

現在はガス・ストーブが主流ですが、ガソリン・ストーブの初心者向け使い方を紹介します。

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使い方

  1. ボトルにポンプを装着する。
    MSR_WLI_0022bMSR_WLI_0020b
    MSR-WLI_0007a
  2. ストーブをポンプに接続する。
    キャッチアームをパチンと入れる。
    MSR_WLI_0032bMSR_WLI_0037b
  3. ポンピングする。20~30回位。
  4. プレヒート(予熱)
    固形アルコール燃料でプレヒートする。
    ガソリン→タブレット半分。灯油→タブレット1個
    MSR_WLI_0042b

    固形アルコール燃料

    固形アルコール燃料

    左がメタ。もう売っていません。
    右がエスビット。スタンダードとミリタリーの2種類有り。画像はスタンダード(20×4g)、ミリタリーは(6×14g)タブレットが大きいです。

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    感想(2件)

  5. 燃料が気化したら点火
    プレヒートが不十分だと燃料が気化せず、液化のまま出て、大炎上する。
  6. 火力調整
    燃料は灯油を使用しています。

    最大火力

    最大火力

    中火

    中火

    弱火

    弱火

  7. 失火したらすぐにバルブを閉じるか、すぐに再点火する。
    そうしないと気化していない液化燃料が出て床に燃料が漏れる。最悪、火の海になる。
  8. 消火。バルブを閉じる。暫く熱いので注意。
  9. 撤収。ストーブをポンプから外す。
    燃料パイプに残った燃料がパイプの先から漏れるので注意。
    ポンプを外す。燃料ボトル内部の圧力が高いので、ポンプを回すと「プシュ~」と燃料が噴出す。ゆっくり回す事。
    (外さずに持ち歩くのも可能)
    MSR_WLI_0025b

弱火はガソリンより灯油

この機種はガソリンより灯油の方が弱火が安定します。

炊飯は断然、灯油の方が楽ですが、ガソリンでも可能です。
初めての炊飯(レトルトカレーとお掃除)を参照下さい。
燃料ボトルが小さいやつ(325mL)でガソリン使うとかなり不安定になりますが、灯油は安定します。

最近、ガソリンで燃料ボトル(325mL)を使いましたが、特に不安定ではなかったです。

燃料ボトルが大きい方が弱火、中火共に安定する傾向があると思う。特にガソリン。

ガソリンストーブで弱火不可なのは使いづらいです。
なぜなら、づーっと火を使っている訳ではなく、火は使わないが再点火が面倒だから消さずに燃料消費を抑えたい事が多いのです。

ガソリンと灯油の比較

ガソリン 灯油
引火温度 低い -40℃ 高い +40℃以上
プレヒート時間 短い 長い ガソリンの2倍以上
少ない 多い

植村直己の北極圏犬ぞりでは灯油ストーブ(ラジウス型)を使用していた。

北極圏1万2000キロ (ヤマケイ文庫) :植村直己

しかし、この機種は低温時(雪山、約0℃以下)での灯油は弱火時に気化しにくくなる。

ずっと弱火にしていて火力を上げようとすると、液化状態の灯油が出る事がある。

なので、低温時(雪山、約0℃以下)はガソリンの方が使いやすいと思う。

冬季の八ヶ岳(気温-20~-30℃)でガソリンを使用しましたが、弱火~強火、OKでした。

2015年12月 八ヶ岳/御小屋尾根-行者小屋-赤岳-硫黄岳-赤岳鉱泉

ガソリンと灯油の燃料の切替はジェットの交換が必要です。

不具合、失敗例

  1. 燃料の漏れ
    パッキンが劣化、硬化して漏れる。
    接合部がちゃんと締まっていない。
  2. 燃料の詰まり
    ノズル(Jet)が詰まる。
    ケーブルが詰まる。
  3. 予熱不足で燃料が気化されず液体状態で燃焼する。
  4. その他(ポンプの不調等)

参考:MSR/ストーブメンテナンス:本家本元、モチヅキのページ

燃料漏れ

被害が大きいのが燃料漏れです。漏れた燃料に引火すると大変な事になります。
特にガソリンは引火性が高く、消火が大変です。

プレヒート中、燃焼中の燃料漏れは噴き出すので危険です。タンク内部の圧力は火が消えたとしても暫らく高い状態を保ちますので、噴き出しは暫らく続きます。

対処として以下の事ができます。

  • テント内での使用ならコンロを外へ出す。
  • 出火部に水をかけて冷やす。
  • 出火部を布団、濡れ雑巾等で覆い、酸素を遮断する。
  • 慌てて動いて、熱湯をこぼすと火傷するので注意。

ポンプ等のプラスティック部からの出火だと熱で変形してしまいます。

燃料の詰まり

燃料の経路の狭い所が詰まり易い箇所です。詰まる箇所の多くがジェットです。
バーナーヘッドをシャカシャカ振れば、ジェットのお掃除が出来ます。
それでもダメな時は分解してジェットをニードルで突いてやれば詰まりは取れます。

また燃料パイプが詰まった時は内臓のケーブルを動かせば詰まりは取れます。

分解する時は革手袋があるといいです。
手が汚れないのと、急ぎの時は多少熱くても作業ができるからです。

プレヒート(予熱)不足

燃料が液化状態のまま点火すると火柱になり危険です。

気化した事を確認してから点火する。[重要]
バルブを開いてから点火前に音を聞く。「シュー」という音ならOK

また液化状態でバルブを開けていると、燃料漏れになり危険です。

動作原理、構造

燃料を加熱し気化し、燃焼させる。

分解すると以下の様になります。

2015-06-01_0276b

燃料パイプの先がグルッと回ってジェットが付いています。
一度火が点くと、プレヒート状態が続く訳です。

なぜガソリン?

「今時、ガソリン・ストーブ? 普通、ガスでしょ」ごもっともです。

ガス・ストーブなら軽量、一発着火、厳冬期の北アルプス、八ヶ岳でもOK、文句無しです。
私もガス・ストーブは普通に使っています。
便利です。
でも、完璧すぎてつまんないって思う事ありませんか?

私がガソリンストーブ使う理由は非合理的な事です。
使うのが楽しいから。
合理的な理由も若干ありますが、後付的です。

ガソリンストーブの「燃やしてる感」が好きなんです。癒されます。
ガスストーブがデジカメなら、ガソリンストーブは機械式カメラです。
いじっているだけで楽しいです。

合理的な理由は、燃料を多量に使用する時はガソリンストーブの方がコンパクトになる事もあります。ガス・カートリッジがゴロゴロしなくなります。
ランニング・コストは安いですが、新たに買ってまで元とれるかというと、別問題です。

ガソリンストーブ比較

メーカーMSRMSROPTIMUS新富士バーナー
製品WHISPERLITE INTERNATIONALDRAGONFLYNOVAMUKA
火力調整・弱火ガソリンは弱火は不安定。灯油は弱火可能。火力調整は得意。弱火、OK火力調整は得意。弱火、OK弱火不可
最大火力最大火力は強い。4,5人用最大火力が小さいので2,3人用最大火力は強い。4,5人用最大火力は圧倒的に強い
故障・不具合構造が単純なので不具合は起きにくい。フレームアジャスター部に煤が固着し、詰りやすい。バーナーとスピンドルの間に煤が固着し、詰りやすい燃料ケーブルの可動部からの燃料漏れの報告有り
メンテナンス良好。付属のツールでほぼ全ての分解が可能良好。付属のツールでほぼ全ての分解が可能山中で上記の不具合は解消不可。パーツクリーナーが必要。不明
赤ガス使用可使用可使用すると上記の不具合になる。使用可
灯油ジェット交換で使用可能ジェット交換で使用可能ジェット交換無しで使用可能使用不可
使い勝手煤がつきやすい。燃焼音は静か。燃焼音が大きい。失火しやすい。スパッと消える。燃焼音が大きい。点火時に炎が1m位上がる。テント内で使用不可
質量(g)309401460327
特徴弱火もそこそこ可能で、火力も大きいので、ソロ~4,5人まで使える。弱火は得意。最大火力が小さいので2,3人用弱火も得意で火力も大きいので、ソロ~4,5人まで使える。プレヒート不要だが、炎が上がるため、テント内で使用不可。

まとめると

ウィスパーライト インターナショナル
ソロ~4人向け。炊飯可能、冬山OK。構造が単純なので故障しにくい。軽いし、これが1番お勧め。
ドラゴンフライ
弱火の火力調整得意。ソロ~3人位向け。
NOVA
弱火~大火力OK。ドラゴンフライより火力大。
MUKA
火力大。テント、小屋内で絶対使わない人向け。

燃料ボトルはMSRとOptimusは口径が同じなので共通で使えます。MUKAは独自の口径なので共通で使えません。
当初はMSRの燃料ボトルは自社で作っておらず、SIGG社(現在、燃料ボトルは製造していません)のボトルを使うようになっていました。

上記の機種でMUKAは使用した事がありません。買おうと思って調べた事はありますが。

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感想(1件)

旧型

1994年頃に買った旧型のウィスパーライトインターナショナルです。
当時は画期的に軽量なストーブでした。
初めは「ポンプがプラスティックで強度的に大丈夫か?」「ポンプとの接続はアームでパチンで大丈夫か?」と思った。
今と基本的には変わっていない。

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