ツエルトの張り方

ツエルト。非常用として持っている人は多いと思いますが、使った事のある人は少ないと思います。

今回はツエルトの張り方、使い方を紹介します。

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概要

ツエルトの用途としては、非常用と、予定して使用する場合の2通りあります。

非常時。雨風の中で一晩過ごさなければならなくなった場合、ツエルトの有無、張り方、使い方は生死を分ける事になりかねません。

少しでも快適な張り方を覚えておきましょう。

予定した使用。幕営の軽量化として、登攀、山スキー、縦走、等に活躍します。

また、休憩時の風避けとして使うと、とても暖かく、ありがたいものです。

条件の良い時から、悪い時、の色々な張り方、使い方を紹介していきます。

アライテント スーパーライト・ツェルト1 1~2人用 を使用しました。

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準備

買ってきたままのツエルトを一度も袋から出さずに、山に持っていっていませんか?

ツエルトを張るには「張り綱」が必要です。

張り綱を予めツエルトにセットしておきましょう。

ダイニーマの張り綱(2mm径)が細さと強度からお勧めです。

カモシカでダイニーマと自在を売っています。

セット販売も有ります。

ヘリテイジ/ダイニーマ張り綱 ¥1,780(税込)

finetrack/ツエルトガイラインセット  \1,944

細いのでセットしたまま、元の袋に入ります。

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もう一つ重要なのが、四隅の固定です。

四隅が良い位置にしっかり固定できれば、床面が安定します。

ツエルトの四隅はペグが通る位の大きさの輪しかありません。

ここにループを追加します。ダイニーマがお勧め。

こうする事で、アンカーに使える物がペグ以外にグッと増えます。

例えば、木の枝、石、積雪期なら、ピッケル、ストック、等です。

いずれもループを追加しなければ、アンカーとして使えません。

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ツエルトの床は紐で結ぶ事によって連結します。

床有りでの使用が多いので、結んでおきましょう。

以上で準備はOKです。

張り方

基本の張り方(ペグ、ポール使用)

  1. ツエルトを地面に広げて、四隅を弛まない様にピンと張ります。
    その四隅をペグを打ち、固定します。
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  2. ポールを屋根のループに掛け、ポールの高さを調整します。
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  3. 張り綱を固定します。
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  4. もう一方のポールも固定すると完成です。
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四隅のペグ無し

四隅の固定にペグが使えない時の張り方です。

四隅のペグを抜いた状態です。

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四隅の固定が無いと、居住空間が狭くなるだけでなく、風にあおられやすくなります。

四隅のループに木の枝、石等で固定する方法もありますが、ツエルト内部に重りを置いて固定してみました。重りは水が入ったペットボトルです。

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木に吊るして張る

ポールが無い場合、木に吊るして張る事ができます。

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ツエルトを被るだけ

強風等でツエルトは張れない時は、ただ被るだけでも風避けになります。

また、非常時ではなく、休憩時の風避けとしても重宝します。

積雪期

積雪時のアンカーは手持ちの装備で使える物があります。

ピッケル、ワカン、ストック、スコップ、等。

あまり使いたくありませんが、アイゼンをアンカーにする事も可能です。

山スキー

スキーの板を垂直に挿して、スキーのトップに張り綱を掛ける事ができます。

2本の立ち木の間にロープを渡す

ザイルまたは長いロープを使う方法です。

2本の立ち木の間にロープを張ります。この時、ツエルトのベンチレーター(換気口、煙突のの様な穴)を通し、吊ります。

ツエルト内の生活

ツエルトは風に弱いです。

風に吹かれると、室内の空気も移動してあおりを食らいます。

また、大して強くない風でもバタバタ音がしてうるさいです。

中で火を使う場合は、外の風の影響を受けるので注意しましょう。

非常時のビバーク

非常時にうまくツエルトを張る事ができても次に色々な問題があります。

幕営地の選定

日が暮れてから幕営地を探すのは無理です。

日が暮れる前に、良い場所を探しましょう。

寒さ対策・地面からの冷え

暖かい時期は問題ありませんが、寒い時期はツエルトだけあればOKという訳にはいきません。

まず問題になるのが、地面からの冷えです。

ツエルトをちゃんと張れて寝る事ができても、地面に接している体が冷えるのです。

場合によっては体育座りしていてもお尻が冷えます。

これは断熱物を地面と体の間に入れます。

例えば、手持ちの荷物、ザック、木の枝を集めて床に敷く、等です。

寒さ対策・火、その他

火が有ると暖を取る事ができます。

ローソクの火でもあれば、暖かいです。

固形アルコール燃料があれば、お湯を沸かす事もできます。火にかけるコッフェル、コップが必要ですが。

また、2人以上なら体を寄せる事により、保温できます。

風と雨

衣類が濡れると保温力がほぼ無くなり、風に吹かれると低体温症の危険があります。

強風下で、体とツエルトが密着した状態になると体温がどんどん奪われていってしまいます。

低体温症的に見ると、脳はコア部になるので、頭の保温も重要になります。

なんとか工夫して体とツエルトの間に隙間を作るようにしましょう。

風でツエルトが押されると隙間が無くなってしまいます。

対策として・・

  • ツエルト内で傘を張る
  • 体とツエルトの間に木の枝、ザック等を置く
  • 外側からツエルトを引っ張る。
    ループのない布地から引っ張りアンカーをとる方法を紹介します。
    てるてる坊主の首を絞めて引っ張る感じ。
    ツエルトの内側に小石、硬貨、等丸っこい物を包みます。
    それを外側から張り綱でグルグル巻きにしてアンカーにします。

体力温存

とにかく体力温存の為に体が休める条件を少しでも良くしましょう。

人間、2,3日位食べ物が無くても死にません。

遭難した時は無闇に動き回るより、じっとしていて助かった例もあります。

慌てたり、落ち込んだりすると精神的に消耗するので、ドッシリかまえて行きましょう。

その他

参考:アライテント・ツエルトの設営方法

神々の山嶺〈上〉 (集英社文庫)

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を読むと冬山でツエルトに泊まりたくなる。

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コメント

  1. 突然ご連絡失礼いたします。キャンプWEBマガジン「CAMP HACK」編集部と申します。

    「ツェルト」特集記事にこちらのページの「設営の仕方」のお写真を是非使用させていただきたいのですが、いかがでしょうか?

    大変お手数で恐縮ではございますが、15日(木)までに下記アドレスかコメント返信でご連絡いただければ幸いです。

    ご連絡ない場合は画像の使用はいたしませんので、ご安心ください。

    それではご連絡お待ちしております。media@spacekey.co.jp

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